不動産鑑定士とは?~制度・試験・業務等~

不動産鑑定士とは?

弁護士・公認会計士と並ぶ三大国家資格の1つで、全国にわずか8,000人程しかいない希少価値の高い国家資格です。

不動産の価格・賃料に関する専門家で、公的証明力のある「不動産鑑定評価書」を発行することが、法律上唯一認められています。

不動産鑑定士の独占業務

不動産鑑定士の独占業務は『不動産の鑑定評価』であり、不動産鑑定士以外の者がこれを行えば刑罰の対象となります。

不動産鑑定士の仕事

不動産鑑定士の仕事は、不動産の鑑定評価や不動産調査報告書という書類の作成や不動産のコンサルティング業務になりますが、その依頼先は大きく分けて3種類に分類できます。

①個人→売買の参考、遺産分割、相続等
②法人→企業会計、資産評価、同族間売買等
③国・公共団体→公示価格、基準地価、路線価等

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不動産鑑定士試験

不動産鑑定士試験は、①短答式試験と②論文式試験の2段階あります。
短答式試験は比較的容易ですが、論文式試験は難関です。

短答式試験
試験日時:例年5月中旬の1日間で実施
試験科目:行政法規と鑑定理論の2科目
試験形式:多肢択一式
試験時間:各2時間
論文式試験
試験日時:例年8月初旬の3日間で実施
試験科目:民法・経済学・会計学・鑑定理論Ⅰ・鑑定理論Ⅱ・鑑定理論演習の6科目
試験形式:論文式
試験時間:各2時間
不動産鑑定士試験合格
論文式試験の合格率は10%~15%程
合格後、不動産鑑定士になるためには実務修習が必要

実務修習

不動産鑑定士試験に合格した者で、不動産鑑定士として登録するためには、実務修習を受ける必要があります。
実務修習は、①講義、②基本演習、③実地演習、④修了考査から構成されており、1年間または2年間実務を学びます。

講義
形式:eラーニング
内容:基礎知識、種類別鑑定評価、技術的知識
基本演習
場所:東京会場
形式:集合研修(グループワーク)
期間:2日または3日間を4回
内容:第1段階から第4段階
実地演習
場所:実地演習実施機関(鑑定事務所or明海大学)
形式:指導鑑定士の指導を受けながらの鑑定評価書作成
期間:1年または2年間
内容:13類型の鑑定評価書の認定必須
修了考査
1.口述の考査(約25分~40分間)
2.多肢択一式による記述の考査
3.論文式による記述の考査
実務修習修了
修了考査の合格率は70%~80%程
実務修習に合格後、不動産鑑定士として登録が可能

※新型コロナウイルス感染症の影響により今後、変更になる可能性があります。
詳細は日本不動産鑑定士協会連合会のHPをご確認ください。

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不動産鑑定士

倉坂 和斗
倉坂 和斗宅地建物取引士・FP技能士
(公)日本不動産鑑定士協会連合会 会員
(公)東京都不動産鑑定士協会 会員